Kotlinでは、特定の処理を一定回数だけ繰り返したいときに、repeat
関数を使うとfor文よりも直感的でスッキリとしたコードが書けます。ループの用途が「回数ベース」であることが明確になるため、読み手にも意図が伝わりやすくなります。
基本的な使い方
Kotlin
repeat(5) {
println("こんにちは")
}
- 上記のコードは「こんにちは」を5回出力します。
- 0から始まるインデックスも使いたい場合は以下のようにします。
Kotlin
repeat(3) { i ->
println("繰り返し${i}回目")
}
- 通常は$iとして使用し、後ろに文字列が続く場合は${i}とします。
実用例:固定回数のデータ作成やテスト出力に
Kotlin
val messages = mutableListOf<String>()
repeat(4) {
messages += "メッセージ$it"
}
println(messages)
// 出力: [メッセージ0, メッセージ1, メッセージ2, メッセージ3]
- テストデータ生成や固定数の初期化処理に便利です。
forとの比較
Kotlin
// for文での書き方
for (i in 0 until 5) {
println("for文:$i")
}
// repeatでの書き方
repeat(5) {
println("repeat:$it")
}
repeat
は回数を明示する目的で特に有用。- 単純な繰り返しには、可読性の高い
repeat
が推奨されます。
まとめ
方法 | 特徴 | 適した用途 |
---|---|---|
repeat | 回数ベースのループに特化し明快 | 固定回数の繰り返し、テスト生成など |
for | 範囲や条件付きのループに柔軟に対応 | カウントダウンや条件付き処理など |
repeat
を使うことで、処理の意図が明確に伝わるシンプルなコードを書くことができます。単純な繰り返し処理では、ぜひrepeat
を使ってみてください。コードがすっきりし、可読性も高まります。