Kotlinでは、リストやセットといったコレクションに要素を追加したいときに、plus
演算子(+
)を使うことで、簡潔かつ明確に新しいコレクションを作ることができます。特に、元のリストを変更せずに新たなリストを生成したい場面で役立ちます。
リストへの要素追加
Kotlin
val original = listOf("A", "B", "C")
val updated = original + "D"
println(updated)
// 出力: [A, B, C, D]
+
を使うと、元のリストはそのままに、新しいリストが返されます。- 不変リストのまま安全に操作できます。
複数要素を追加する場合
Kotlin
val more = original + listOf("D", "E")
println(more)
// 出力: [A, B, C, D, E]
+
にリストを渡すことで、複数の要素を一括で追加可能です。
セットでの使用例(重複除外)
Kotlin
val set = setOf(1, 2, 3)
val updatedSet = set + 3 + 4
println(updatedSet)
// 出力: [1, 2, 3, 4]
- セットに対して使うと、同じ要素は追加されません。
ミュータブルなコレクションとの違い
Kotlin
val mutable = mutableListOf("X", "Y")
mutable += "Z"
println(mutable)
// 出力: [X, Y, Z]
- ミュータブルなリストでは、
+=
を使って直接変更も可能です。
まとめ
処理対象 | 操作 | 結果の型 |
---|---|---|
不変リスト | list + item | 新しいリスト |
不変セット | set + item | 新しいセット |
ミュータブルリスト | list += item | 元のリストを変更 |
Kotlinのplus
演算子は、コードの可読性と意図の明確さを保ちつつ、安全にコレクションを操作したい場面で非常に有効です。特に不変のデータ構造を扱う際は積極的に活用していきましょう。