KotlinはAndroidアプリ開発だけでなく、サーバーサイドやマルチプラットフォームなど、多岐にわたる分野で活用できる柔軟な言語です。そんな魅力的なKotlinをこれから学ぶ方に向けて、初心者でも読みやすい日本語の書籍を厳選してご紹介します。
私自身、昔はJavaのコードを書いていたのですが、Kotlinに触れてみたらそのシンプルさや安全性の高さに感動した記憶があります。もし「Kotlinって何がそんなにいいの？」と思っている方がいらっしゃれば、ぜひこれらの本を参考に学んでみてください。
1. 『やさしいKotlin入門』
■特徴
- Kotlinの基本文法をゼロから学べる入門書
- Javaやオブジェクト指向の知識がなくても読みやすい構成
- プログラミング未経験でも安心して理解を深められる
■おすすめポイント
プログラミングに慣れていない方が最初に手に取るのにぴったりの一冊です。基礎から丁寧に解説してくれるので、Kotlinの「ここがわからない」をひとつずつ解消しながら進めることができます。
2. 『Kotlinスタートブック -新しいAndroidプログラミング』
■特徴
- Androidアプリ開発に必要なKotlinの基礎から応用まで網羅
- Javaとの比較が豊富で、移行や併用方法が理解しやすい
- やや古い内容ではあるものの、定番の入門書として人気が高い
■おすすめポイント
JavaからKotlinへシフトしたい方や、Androidプログラミングの経験がある方にとってはスムーズに学習を進められます。開発環境のセットアップよりも言語仕様の説明を重視しているため、短期間でKotlinの理解を深められるでしょう。
3. 『Kotlinイン・アクション』
■特徴
- Kotlinの設計者が執筆した、言語仕様の深い部分まで解説した一冊
- クラスや関数、コルーチンなどを網羅的に紹介
- Javaと比較しつつKotlinの特性を理解できるため実務にも直結しやすい
■おすすめポイント
「Kotlinのことをしっかり理解したい」「Javaとどう違うのか知りたい」という方にうってつけです。初心者でも基礎を一通り押さえていれば、さらにステップアップするための最良の手引きになるはずです。
4. 『はじめてのAndroidプログラミング 第5版』
■特徴
- Android StudioとKotlinを使ったアプリ開発の流れを実践形式で学べる
- 基本的な画面レイアウトから実際の機能実装まで、完成イメージがわかりやすい
- Android開発初心者向けに、環境構築から丁寧にフォロー
■おすすめポイント
「アプリを作りながらKotlinを身につけたい」という方にぴったりの構成です。目の前で動くサンプルアプリを作っていくうちに、自然とKotlinの文法やAndroidアプリ開発の基礎が身につきます。
5. 『Kotlinサーバーサイドプログラミング実践開発』
■特徴
- サーバーサイドでKotlinを活用するためのノウハウを学べる
- Spring BootやKtorなど主要フレームワークにも触れており、Webアプリ構築までをフォロー
- Javaとの比較説明も交えながら、実践的なサンプルコードを豊富に掲載
■おすすめポイント
サーバーサイドの開発でKotlinを導入したい方は必見の一冊。実践的な内容が多いので、実務にも役立ちます。Webアプリケーションの構築工程を通じて、Kotlinの使い方とメリットをしっかり理解できるでしょう。
6. 『AndroidエンジニアのためのKotlin Multiplatform入門』
■特徴
- Kotlin Multiplatform（KMP）を使ったクロスプラットフォーム開発の解説書
- AndroidとiOS向けのコードを共通化しつつ、UI部分はそれぞれ実装していく手順を学べる
- 公式チュートリアルに沿った構成で、最新のKMP事情に対応
■おすすめポイント
Androidアプリを作れるようになったら、iOSアプリとの共通化を考える方も増えています。この本を通じてKMPのメリットと実装の流れをつかんでおくと、より広い開発スキルを身につけることができるはずです。
また、執筆時(2025/02/28)にはKindle Unlimitedの対象になっているので、Kindle Unlimitedを契約している方は無料で読めるのでおすすめです。
まとめ
Kotlinは多様な分野で利用できるうえに、シンプルで安全性も高い言語として人気を博しています。まずはどんなプロジェクトでKotlinを使いたいのかをイメージし、それに合う書籍を手に取るのがおすすめです。
- とにかく文法の基礎から学びたい場合:
『やさしいKotlin入門』や『Kotlinスタートブック』で無理なく始められます。 - 言語仕様をしっかり把握し、プロジェクトで使いたい場合:
『Kotlinイン・アクション』がバイブル的役割を果たしてくれます。 - Androidアプリ開発をメインに進めたい場合:
『はじめてのAndroidプログラミング 第5版』で手を動かして学ぶのが効率的です。 - サーバーサイドやWebアプリ開発に興味がある場合:
『Kotlinサーバーサイドプログラミング実践開発』を参考にしてみてください。 - クロスプラットフォームを視野に入れたい場合:
『AndroidエンジニアのためのKotlin Multiplatform入門』で、KMPを一から学べます。
自分の目的やレベルに合った書籍を選び、サンプルコードを実際に動かしながら学習を進めると、理解が深まりやすいはずです。ぜひ気になる本を手に取って、Kotlinの世界を楽しんでください。
