Kotlin vs Java: repeat 関数でループ処理を簡潔に書く方法

ループ処理はプログラムの中で頻繁に使われますが、Javaでは for ループを明示的に記述する必要があります。一方、Kotlinの repeat 関数を使うことで、より簡潔に記述できます。

Javaの場合（for ループを使用）
1. 出力結果
Kotlinの場合（repeat を使用）
1. 出力結果
repeat を使うメリット
まとめ

Javaの場合（for ループを使用）

Javaでは、指定回数のループ処理を行うには for 文を使用します。

Java

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        for (int i = 0; i < 5; i++) {
            System.out.println("Hello, Java! " + i);
        }
    }
}

出力結果

Hello, Java! 0  
Hello, Java! 1  
Hello, Java! 2  
Hello, Java! 3  
Hello, Java! 4

この方法では、ループ変数 i の管理が必要で、コードが冗長になりがちです。

Kotlinの場合（repeat を使用）

Kotlinでは、repeat 関数を使うことで、簡潔にループを記述できます。

Kotlin

fun main() {
    repeat(5) { i ->
        println("Hello, Kotlin! $i")
    }
}

出力結果

Hello, Kotlin! 0  
Hello, Kotlin! 1  
Hello, Kotlin! 2  
Hello, Kotlin! 3  
Hello, Kotlin! 4

repeat(n) {} を使うことで、for ループを省略し、簡潔に指定回数の処理を実行できます。

repeat を使うメリット

コードの簡潔化
- for ループを省略し、より直感的に記述できる。
ループ変数の管理が不要
- repeat 内で it を使うことで、ループ変数を明示的に宣言する必要がない。
可読性の向上
- 何回繰り返すかが repeat(n) で一目でわかるため、コードの意図が明確になる。

まとめ

比較項目	Java (`for` ループ)	Kotlin (`repeat`)
ループの記述方法	`for` ループを明示的に記述	`repeat(n) {}` で簡潔に記述
ループ変数	`int i = 0; i < n; i++` を明示的に管理	`it` または `{ i -> }` を使用
可読性	やや冗長	シンプルで直感的